前回お伝えしたように、母体には産前産後で大きな変化が起こり、その状態で赤ちゃんのいる生活がスタートします。母子関係は赤ちゃんが健やかに幸せに育ち生きるための基盤となる大切なもの。それを築く始めの大切な時期には、ママが元気でいるためのサポート(精神面・生活面も含め)が不可欠です。そのサポートは誰が担う予定ですか?
私はぜひパパにやってもらいたいと思っています。その理由は以下です。
・赤ちゃんの親のふたりだから
・家族の新しい生活のスタートは当事者がつくっていくべきものだから
・パパはママにとっての良き理解者であって欲しいから
・ふたりがゼロから同じ経験を通して絆を深めていくチャンスだから
・手伝いの人が来てもいつかは帰ってしまうため、適応すべきことが増えてしまうから
例えば里帰りをしたり自宅に実母を呼び寄せて手伝ってもらうことも選択肢の一つとして考えられているかしれません。しかし、これはあなたたち二人の家庭でふたりの人生。これから親と同居をしていくならともかく、一時的な手厚い手伝いがある生活に慣れ(ましてやその時にパパが仕事に集中していると)、それがなくなった後に同じような生活の質をしていくには二人にとってストレスが大きすぎることになるかと思います。その点、二人で初めからするようであれば、不慣れながらも試行錯誤し、だんだんと効率的にできる部分が大きくなっていきます。
ただ、パパが仕事をしながらその役割を果たすのは至難の技。とくに新生児期には昼夜関係なく赤ちゃんのお世話が必要になってくるので、仕事をしているパパにバーンアウトが起こりかねません。そこで活用していただきたいのが育休制度。実は日本の厚生労働省が育休取得を推奨しており、2010年からイクメンプロジェクトなるものを立ち上げ、多くの企業が賛同しています。HPには育休取得をしたパパたちの体験談も多く寄せられており、大変参考になるのではないかと思います。
もちろん駐在員として海外赴任をしているパパにとっては、育休取得をすることに抵抗がある方もいるかと思います。しかし、ますます核家族化や女性の社会進出が進んでいく中でパパの育児参加は不可欠。これから育休取得はごく当たり前になっていきます。ご自身が育休を取得し育児に参加することで、これから社内で育休を取得する風潮・制度改善が加速され、同僚・部下が(ゆくゆくはご自身のお子さんも!)育児参加することをサポートすることができていくことにもなります。そしてなにより、育児がもたらすかけがえのない時間はご自身の生きる喜びになっていくと思います。前例がなければ前例を作ってください。ここはドイツで働き方や育児休暇取得促進にむけた企業の取り組みが身近にあり、参考にできることがたくさんあるはずです。
幸せなこども時代はその子の一生の宝物になっていきます。こどもが幸せな国の未来は明るいです。私は皆さんの子育てから未来を変えていってほしいと強く願っています。皆さんが日本のそして世界の未来を変えたことになります。私はそんな皆さんを全力で応援します♪
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