EVK Düsseldorf Elternschuleで行われている様々なコース・クラスの一つにSäuglingspflegekursがあります。今日はこのクラスの紹介です。
このクラスは赤ちゃんのお世話を集中して学べるクラスです。日本では、出産準備教室の1回におむつ替えや沐浴の方法をお伝えすることが多いのですが、前回もお伝えした通りドイツのGeburtsvorbereitung(出産準備コース)ではHebammeからお産に関連することをみっちり学び、赤ちゃんのケアについて話されることはほとんどありません。ですので妊娠中には、出産準備コースと合わせてこのSäuglingspflegekursを受講することが勧められています。(そのほかにはStillvorbereitungskurs:母乳育児準備クラスの参加も推奨されています。)
このSäuglingspflegekursは主にKinderkrankenschwester(小児専門看護師)が提供しています。赤ちゃんの身体のことからお世話に必要な物品の紹介、育児に必要な技術(抱っこ・着替え・おむつ替え・沐浴など)を知ることができます。そしてこのクラスはなんと6時間の講義時間がとられています。私も以前にEVKのElternschuleが開催するこのクラスを見させてもらう機会があり、初めは『6時間も赤ちゃんケアについて何が話されるのだろう?』と思っていたのですが、始まってみると講義だけではなく実物大の赤ちゃん人形を使用して実践していくことも多かったので、あっという間でした。ペアでの参加が多く、実践は積極的にパパになる方が行なっていました。ドイツでは授乳以外はパパがお世話をすることが多いので、専門家のそばで実際に時間をかけて練習できることは良い機会だと感じました。また、ドイツでのスタンダードな赤ちゃん用品を見ることもでき、初めてお子さんを迎えるご両親にはぴったりかと思います。そしてドイツの病院で出産される場合は、ドイツでどのようなケアが赤ちゃんに提供・推奨されているのか事前に知っておくことは実際の入院生活において大きな精神的負担の軽減になりますよね。こちらは保険適応となっていないので実費負担となりますが、とてもおすすめのクラスです。
EVK Düsseldorf ElternschuleではこのSäuglingskursを2022年より定期的に日本語で開催しています。担当は私の妹の永田典子です。日本での助産師経験もあるので、皆さんが抱える文化の違いによる準備のお悩みも相談に乗れます。彼女からのメッセージです。
『こんにちは、佳子の双子の妹の永田典子です。2022年5月からEvangelisches Krankenhaus Düsseldorf のElternschuleにて定期的に日本語でSäuglingspflegekurs(赤ちゃんケアクラス)を開催することになりました。クラスでは主に下記の内容を行います。
・赤ちゃんの特徴(胎児期から出生後の生理的な変化について)
・睡眠・哺乳など生活リズム
・赤ちゃんに行われる健診や検査
・自宅での検温の仕方、体調のバロメーター
・赤ちゃんを迎えるために必要な物
・実践:抱っこ、おむつ交換、着替え、沐浴
・安全について (乳幼児突然死症候群・ゆさぶられ症候群の予防)
少人数ですので、わきあいあいとしながら様々な質問にも答えていけたらと思います。
みなさんとお会いできることを楽しみにしています。』
お申し込みはこちらのEVK DüsseldorfのElternschuleのサイトからとなります。
オンラインではない対面のクラスです。定員は10人となっておりますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。お二人で参加希望される場合は、一人ずつ申し込みが必要です。もちろんお一人だけでの参加も(パパのみの場合も!)可能です。
1時間の休憩がありますので、各自お飲み物や昼食をご準備・ご持参ください。
申し込みやコースについて質問がある場合は、Elternschule(ドイツ語または英語)またはこのHPのお問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
妊娠期間を有意義に使って、赤ちゃんを迎える準備をしていきましょう♪
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